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パワータップとペダリングモニターの出力値を比較してみた

ここしばらく、メインで使っていたエモンダをオーバーホールに出していたのでスペアのCT-1に乗っていました。
CT-1にはパワータップホイールを履かせているのでパワーデータは取れるのですが、体感的にどうもエモンダのペダリングモニター(両足計測)より低めな気が。
例えばZwiftで今までこなせていたワークアウトがやたらきつく感じたり、実走でもセグメントのタイムが自己ベスト近くなのにパワーはCPに全然届いていなかったり。

前から一度検証してみたいと思っていたので、エモンダが戻ってきたタイミングで実験してみることに。
やり方は単純で、エモンダの後輪にパワータップホイールを履かせ、ペダリングモニターと同時計測するだけ。パワータップはEdge520、ペダリングモニターはパイコン(SGX-CA500)とそれぞれペアリングさせます。事前にどちらもゼロオフセット校正済み。
各ゾーンのずれを確かめたかったので、150W30秒、30秒レスト、175W30秒……というようにレストを挟んで25Wずつ、400Wまで計測してみました。(目視に使ったのはパイコンの方)

エモンダにパワータップホイールを履かせた図。

パイオニア・ペダリングモニターとパワータップ

ちなみにエモンダのドライブトレインは11速なのに対し、パワータップホイールは10速用なので適合しませんが、まあリア変速しなければ問題ないだろうということで負荷調整は主にフロント変速を使用。
計測後、Stravaに両方上げようとしたら片方がなぜかアップされない。確認してみるとワークアウト時間が重複するログは競合するため上げられないみたいで、以下のようなエラーになります。

duplicate

仕方ないので片方は直接サイコンからUSB経由でダウンロードして、手動でGolden Cheetahにアップしました。最終的に二つともGolden Cheetahに取り込めさえすれば良いので、Stravaは抜けがあっても問題なし。

ということで、まずはラップデータの比較から。

 パワータップ  ペダリングモニター 
144W153W
163W172W
177W191W
205W223W
227W247W
259W276W
290W302W
320W327W
340W351W
360W365W
373W382W


おー、予想通りのずれ。10~20Wといったところか。

全体のアベレージは9W違う。

Golden Cheetahサマリー1

xPower(≓NP)とRelative Intensity(≓IF)はこれくらいのずれ。0.72と0.76ではだいぶ違うな。

Golden Cheetahサマリー2

もうちょっとビジュアル的に見てみたいので、Golden Cheetahで二つのデータを重ねる機能を使って比較してみる。

水色がパワータップ紫がペダリングモニター

Golden Cheetahグラフ(Ride)

これだとほぼ同じように見えるけど、CPグラフだともう少し差が見えやすい。

Golden Cheetah CP2

最もわかりやすかったのは、CPグラフをペダリングモニターを基準に相対値表示させたもの。

Golden Cheetah CP1

1秒未満はスパイクもあるので無視するとして、傾向としては長時間(=低出力)では10W程度、短時間(=高出力)になるに従って20W弱程度までずれが大きくなっているように見える。

ということで、結果としては大体予想通りな感じではありましたが、具体的な数値で確認できたのは良かったです。
チームメンバーに聞いてみると、ほぼ同じようなずれを認識している人が何人か。原因は駆動系のロスなのかもしれませんが、実走に比べてローラーではパワーが出にくいという定説と同じ考え方を当てはめるなら、ペダリングモニター用とパワータップ用でそれぞれに応じたFTPを使い分ける(例えば5%減らすなど)必要があるのかなと。

【関連記事】
Golden Cheetahでグラフを重ね合わせて比較を行う方法
  1. 2019/09/01(日) 13:52:01|
  2. パワトレ関連
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Xertで脂肪と糖質の推定消費量が見られるようになった

久々にXertを開いてみたら、いくつか新機能が追加されていました。そのうちの一つで面白いなと思ったのがこれ。

fat and carbo

アクティビティごとに、消費した脂肪と炭水化物(おそらく炭水化物のうちの糖質を指すと思われるため、以下糖質と記載)の推定値が表示されるようになっています。
消費カロリーを出してくれるサービスは沢山あるけど、こうやってエネルギー源ごとの具体的な数値・比率までわかるのは興味深い。

この情報を見るには、トップページの左側にあるメニューから[Activities] → [Dashboard]をクリックし、見たいアクティビティのタイトルを選択すると、次の詳細画面で確認できます。

これをどういった方法で計算しているのかというと、Xertによればユーザー固有のフィットネス情報に基づいたアルゴリズムが使われているとのこと。
パワーが下限しきい値の時に最も脂肪酸化率が高く、強度が増すにつれて酸化率が減少していき、最も強度が高くなった時にゼロ(すべて糖質を使用)になります。

以下がそのサンプル。

fatandcarboxidation

これはFTPが325Wの人の例。280Wの時点では脂肪:糖質=73:27だったのが、FTPと同じ325Wまで上がると脂肪:糖質=22:78と逆転し、350Wから先は100%糖質がエネルギー源となります。

これに自分のフィットネス情報を当てはめたグラフをぜひ見てみたいと思ったのですが、どうやらそれは見られないらしく。
サンプルから推測する限り、FTP*0.77あたりが最も脂肪燃焼効率が良い強度と言えそうです。L3の下限くらい?いわゆるLSDでイメージする強度よりはずっと高い。

試しに自分の最近のアクティビティから何パターンかサンプリングして、脂肪と糖質の比率を出してみました。

①3R Greater London Flat Race
28.5km/38分30秒
ave266W/NP273W/IF1.0
脂肪:糖質=1:2.9

②袖ケ浦おはサイ
63km/2時間3分2秒
ave148W/NP196W/IF0.655
脂肪:糖質=1:1

③Japan ZWIFT Endurance Ride
100km/2時間23分37秒
ave193W/NP195W/IF0.721
脂肪:糖質=1:0.3

④ファーストエイド講習会(会場往復)
25.7km/1時間5分51秒
ave109W/NP159W/IF0.59
脂肪:糖質=1:0.4

①はZwiftレースで、短時間で出し切ったやつ。②は実走の練習会でそれなりに強度高め。③はZwiftで中強度・長時間・上げ下げなしのエンデュランスライド。④はただの移動で全行程流し。

こうして見てみると、高強度になればなるほど糖質の使用率が高くなるのは確かにその通り。逆に強度が低いほど脂肪の使用率は上がりますが、グラフを見てもわかるように実は中強度と低強度でそれほど大きな差はない(むしろ③と④は逆転している)ので、時間効率良く脂肪を燃焼させたいのであればL3くらいをターゲットに長時間乗るのがベストと言えそうです。(なんか結局超普通のまとめになった笑)

  1. 2019/04/10(水) 19:00:03|
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Golden Cheetah3.5でStrava同期がうまく動かなくなった時の対処法

おなじみGolden Cheetahですが、バージョン3.5からStravaとの自動同期機能が追加され、簡単にStravaのアクティビティを取り込めるようになりました。

参考:Golden Cheetah 3.5でStravaとの自動同期ができるようになった

この機能は非常に優れものなのですが、最近ひとつ問題が。
なぜか、Stravaと同期しても取り込んだデータが空っぽになってしまう。

GC3.5

StravaのURLに"/export_tcx"(TCX形式でログをダウンロード)や"/export_original"(FIT形式で以下略)をつけて一旦ログを保存し、マニュアルモードでGolden Cheetahに取り込めば普通に見られるので、どうやら同期機能の問題っぽい。

困っていたらまささんから情報をいただき、修正版がリリースされたとのことで早速ダウンロードしてみました。
修正版(v3.5-DEV1903)はここから入手できます。(画面の一番下にあるインストーラをダウンロードして実行)

起動してStrava同期を試してみると……

GC3.5dev1903

おー!ちゃんと全部のデータが取り込めてる。
よかったー。
(取り込みをやり直したい時は一旦ログを消してから再同期すればOK)

ちなみにちょっとマニアックな話になりますが、不具合の原因は、StravaのIDが「21億4748万3647」を超えたため。Golden Cheetah側では取り込み時にStravaIDをint型という整数の入れ物に入れるようプログラムされていて、その最大値を超える数が入ってきたのでエラーで処理が落ちていたのが原因でした。
21億ってみんなどんだけ走ってんねん。

最新バージョンではおそらく922京くらいまではいけるはずなので、当分は大丈夫かと思います。

  1. 2019/02/28(木) 20:29:33|
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Golden Cheetah 3.5でStravaとの自動同期ができるようになった

Golden Cheetah3.5 Development Release

(※設定手順に抜けがあったので一部書き足しました)

Golden Cheetah 3.5のDevelopment Releaseが公開されました。
Development Releaseは正式版に先立ってリリースされるベータ版的なもの。なのでもうしばらく待てば動作も安定した正式版が出てくるはずですが、新機能を見てみたかったのでインストールしてみました。

Golden Cheetah Version 3.5 Development Build 1810

・ インストール方法
「Development Releases」の下のリンクをクリックするとダウンロードページに遷移するので、自分の使っているOSに合わせてインストーラーを落とします。
例えばWindowsの64bitなら「GoldenCheetah_v3.5-DEV1810_64bit_Windows.exe」を選択。
インストール先は既存のGolden Cheetahとは異なるフォルダを指定しておくと安全です。

とりあえず起動してログを取り込んでみました。
いくつか細かい変更点はあるようですが、個人的に一番嬉しかったのは何といってもStravaとの自動同期。
以下、簡単に設定方法を説明します。

・ Stravaとの自動同期設定手順
まず[ツール]メニューから [オプション] > [アスリート] > [Accounts] を選択。

option

画面右下にある「+」ボタンを押す。

+button

サービスタイプを選択する画面になるので、「Activities」をクリック。

service_type

アカウントタイプから「Strava」を選んでクリック。

account_type

以下の画面で「Authorize」ボタンを押す。

service_credentials

Stravaの認証情報を入力してログイン。

strava auth

Stravaと連携するか聞いてくるので「Authorize」ボタンを押す。

authorize

以下のメッセージが表示されるのを確認したら、[次へ]。

successful

この画面では[Sync on startup]にチェックし、それ以外はそのままで[次へ]。

service_settings

次の画面で[完了]を押して設定完了。

これで次回以降、起動時にStravaからまだ同期されていないアクティビティを自動的に探して取り込んでくれます。

auto sync

また、Stravaから自動取り込みではなくログを選んで取り込むこともできます。
[Share] > [Synchronize Activities] > [Strava]を開いて、表示されたログにチェックを入れて[Synchronize]ボタンを押すと個別に取り込めます。

share menu

これで、今までStravaのアクティビティ画面でURLに「/export_tcx」をつけてログを落としてからGolden Cheetahに取り込んで……とか毎回やっていたのをやらなくて良くなりました。
とても楽!
まあTraining PeaksやXertなど他の有料解析サービスではとっくに実装済みの機能なのですが、無料のソフトでここまでやってくれるのは素晴らしい。

その他、細かいところでは実走とバーチャルライドを区別して表示してくれたりなども。

virtual ride

これまでのリリースを見ると、正式版ではさらに多くの機能が追加されると思われるので今から楽しみです。

  1. 2018/10/05(金) 19:13:46|
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Golden CheetahのCPグラフで自己ベスト達成率を見える化する

おなじみのGolden CheetahのCPグラフ。

CPグラフ

過去の最大パワーとは別に、指定したアクティビティでの各時間単位ごとの最大パワーについても赤い線でグラフ化してくれます。
しかし、このグラフから「時間帯ごとに自分のベストに対してどれだけパフォーマンスを出せたか?」を読み取ろうとすると意外と難しい。

CPグラフとアクティビティグラフが近ければ近いほど良いパフォーマンスが出せたというのはわかるのですが、互いに曲がりくねったライン同士の距離を見比べるのは直感的でないし、仮にベストを更新できたとしてもそれが「何分から何分までなのか」を読み取るのは至難の業。
もっと均一に全体を見渡せるようにはできないものか。

……と思ったら、ありました。

マウスカーソルを画面上部の「CP」の辺りに持っていくと、こんな隠しメニュー(?)が現れます。

隠しメニュー

ここで、「Percentage of Best」にチェックを入れると、

達成度グラフ

このように、自己ベストに対する達成率が一目瞭然。
ちなみにここで注意が必要なのは、このグラフの軸は左側のワットではなく右側のパーセンテージであること。決して1分1400W出た訳ではありません(笑)
逆に言うとこのグラフでは実際の出力値はわからないので、出力値を見たい場合はチェックを外して通常のCPグラフに戻しましょう。

アクティビティ内で自己ベストを更新するとグラフは上限に張り付くので、何分何秒から何分何秒までの時間で更新できたのかも簡単に調べられます。

100%

ところで、もう一つの「Show Heat」にもチェックを入れてみると、

show heat

こんな曲線面グラフが追加されました。
これは過去のアクティビティ(CPグラフの日付範囲と同一)のうち、「自己ベストに対して上位10%以内のパフォーマンスを出せたアクティビティ数」を示します。

つまり、ベストに近い強度を何度も出している時間帯とそうでない時間帯がわかると。ここから得られるのは、自分の好みやコースなどにより、「得意な時間帯ばかり熱心にやっていてそれ以外がなおざりになっている」(←自分で書いてて耳が痛い)という事実。
このグラフがへこんでいるところこそ重点的に鍛えていかないと、いつまでも苦手分野をつぶせないかもしれない。

ただ、別の見方をすれば、突出した記録を持つ時間帯は上位10%に入りにくいのであまりやってないように見える、というのもあるかも。
自分の場合だと、3年前にどこかの坂でトチ狂って1分584Wというのを出して以降、それに匹敵する記録をさっぱり出せていないのでグラフ上では全然やってないように見えますが、1分前後は割と日常的にやってたりします。

なので多少イメージとのずれはありますが、それでも自分の傾向が可視化できるのは意外な(いや、順当な?)発見があってなかなか楽しいもの。
CPグラフは他にもいくつかパラメータがあるので興味のある方はこちらをどうぞ。

  1. 2018/05/18(金) 12:50:18|
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