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「箱ひげ図」でパワーとケイデンスの分布を見てみた

Golden CheetahのRチャートでちょっと面白そうなのがあったので落としてみました。
アクティビティ毎に、パワーとケイデンスを軸にした「箱ひげ図」(データのばらつきをわかりやすく表現するための統計図)を確認できます。

チャートの追加手順は以下の記事の「■手順」のところを見てください。
「Boxplot of power by cadence」というチャートですが、「Boxplot」で検索すると一番上に出てきます。

Golden CheetahでTRIMPポイントからTSSを推測する方法

早速見てみました。横軸がケイデンス(rpm)、縦軸がパワー(W)です。

これは最近のイオンモール練。

箱ひげ図(イオンおはサイ)

これは今年4月の暁星チーム練。

箱ひげ図(暁星チーム練)

これは先日のZwiftレース。

箱ひげ図(Zwiftレース)

自分の傾向としては、おおむねパワーが高くなるほどケイデンスも上がっているように見えます。イオン周回などの平坦コースやZwiftではそれが顕著で、重いギアよりもケイデンスでパワーを得ている印象。
一方で暁星のように起伏のあるコースでは、同じくらいのパワーでも斜度に応じてケイデンスを変えて対応している感じ。

ちなみにローラーでワークアウト(2分インターバル)をやった時はこんな極端な分布に。

箱ひげ図(ローラー2分インターバル×4)

ワークアウト中のケイデンスってあまり意識したことがなくて、強度に関係なく自分が一番快適なケイデンスでやってしまっていたけれども、実際は強度に応じてケイデンスも変えるべきなのかもしれない。
300Wを90回転で練習しても、実走行ではそれよりもっと高いケイデンスを使っていたとしたら順応効果が低いのでは?と……。

こんな感じで眺めてみると何か面白い発見があるかもしれません。

  1. 2017/11/17(金) 12:16:54|
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Xertの新機能、フィットネスプランナーを使ってみた

アクティビティの難易度を判定したり、FTPをリアルタイムで自動計算してくれるアプリを出したりと進化の止まらないXertですが、今度はフィットネスプランナーという機能をリリースした模様。
詳細はこちら。

New Concepts in Fitness Planning(Xert online)

以下、ちょっといじってみたので簡単に使い方のメモ。

まず前提としてXertにアカウントがあること、また、ある程度アクティビティログが蓄積されていると後の操作がやりやすくなります。

最初に「Dashboard」を開き、代表的なアクティビティをいくつかお気に入りに入れます。代表的な、というのは例えば毎週末のチーム練であるとか、普段からやっているワークアウトだとか、要するに今後も継続的にやるであろうと思われるトレーニングを何パターンか選んでおきます。

お気に入りに入れる方法は、☆マークをチェックするだけ。

ワークアウト

同じように「Workouts」画面からもXertにプリセットされている(あるいは自作した)ワークアウトをお気に入りに追加できますが、既にやったことがあるものはアクティビティログに含まれているはずなので、基本的にはアクティビティログから拾えばOK。ただしワークアウトをお気に入りに入れるメリットが一つあって、それは後で説明します。

いくつか代表的なサンプルを拾ったら、次は新たに追加された「Fitness Planner」というメニューを選択します。
この画面は以下のようなウィークリーサマリーと、

Xert Fitness Planner ウィークリーサマリー

カレンダー画面がセットになっています。

Xert Fitness Planner カレンダー

カレンダー画面の左に「Favourites」というエリアがあり、ここで先ほどお気に入りに入れたアクティビティかワークアウトのどちらかを表示させることができます。

ここで「Activites」を選択すると、上の画面のようにお気に入りに入れたアクティビティが紫色のボックスとなって表示されます。

あとは、未来のカレンダーのどこかの日にこの紫色のボックスをドラッグ&ドロップすれば、「その日にこれと同じアクティビティを実施した」と見なされ、様々なシミュレーションが行えるという仕掛け。

まずカレンダー上では★マークで疲労度合い(の予測)が示されます。★の色が赤→黄→青→緑の順にフレッシュに近づき、赤(very tired)の日にはせいぜい回復走程度に留めるべきとのこと。

ウィークリーサマリーでは、1日あたりのXSS(TSS的な指標)や総ワークアウト時間、Ramp Rate(前の週からのXSSの上昇率)、FTP、長期ストレスなど、様々な指標の変動シミュレーションが行えます。

例えば過去に100km走ったログを使って、月曜から日曜まで毎日100kmライドをやったらどうなるのか?といったことも簡単にシミュレーションできます。

試しに並べて見たら、このように1日あたりのXSSは一気に上がりますが、Ramp Rateが13.1と赤く表示され、「急激に上げすぎ」であることがわかります。
また、疲労度合いを示す★は途中から真っ赤っかになり、パフォーマンスが出ないので効率も落ちるであろうと予測できます。

毎日100km

Ramp Rateが7くらいまでであれば緑色となり、許容範囲に収まります。
逆にRamp Rateが0~1程度だと、Training Loadがほとんど上がりません。

1日あたりのXSSと総ワークアウト時間は大体比例するので、いろいろ見比べてみた結果、自分の場合は週に5時間だと現状維持がやっと。7~8時間ならほんの少しずつではあるけど上がっていくという感じでした。(Ramp Rateを表示させるには、後述するコピーボタンの左隣のボタンを押してリストから選択)

ちなみに、1日ずつ過去データをドラッグ&ドロップしなくてももっと楽な方法もあって、週単位でのコピー&ペーストが可能です。
やり方は、まずウィークリーサマリー画面でどこかの週にチェックを入れます。

週データのチェック

チェックを入れると画面右上のコピーボタン(緑のボタン)が有効になるので、押してコピー。

コピーボタン

次に未来の週にチェックを入れるとペーストボタン(青いボタン)が有効になるので、貼り付けたい週を選んで押します。これは複数の週にチェックを入れても可能。

ペーストボタン

すると週単位で簡単にシミュレーションができます。
「先週と同じ内容をずっと継続したら3ヶ月後にFTPがどこまで上がるか?」といった予測や、目標レースから逆算して長期ストレスを目標値まで上げていくといった計画を立てるのにも使えそう。
もちろん計画通りにいかないことの方が多いのですが……。

最後に、カレンダーの任意の日をダブルクリックするとマニュアルエントリー画面が出てきます。Xertでなかなか実装されなかった機能です(笑)

マニュアルエントリー画面

パワーメーターが電池切れで使えなかったとか、うまくログが取れなかったというような時にデータを補完できるので、統計情報に穴を空けずに済みます。

こんな感じで、使ってみた印象としては、過去データの貼り付けにより簡単にシミュレーションができるのは便利だし、自分自身のログを元に精度の高い予測が行えるので、かなり実用性のある機能なのではと思いました。

あ、あと忘れてましたが、Xertのワークアウトをカレンダーに入れておくメリットとして、ワークアウトプレイヤーというアプリを入れておけば自動的にその日にやるべきワークアウトをダウンロードして実行してくれる、という機能があるようです。

【関連記事】
What's My FTP?
Xert Onlineのアクティビティ強度判定機能
Xertの新機能
Xert OnlineにStravaのデータを取り込んでパワープロフィールを作成してみた

  1. 2017/10/04(水) 19:14:55|
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無料版でも意外と高機能なパワーデータ解析サービス、「WattsBoard」を使ってみた

WattsBoard

「WattsBoard」というパワーデータ解析サービスを見つけたので使ってみました。

https://www.wattsboard.com/

最初にユーザー登録が必要です。
手順は簡単で、トップ画面から「Get Started Now」を選択し、サインアップ画面でメールアドレスとパスワードを登録するだけ。
サインインしたら、まずはデータインポートしてみましょう。

インポートは画面上部の「+」ボタンを押すとできます。

WattsBoard import button

インポートの方法は、Stravaからの取り込み、TAPIRIIKとの連携(これはまだ準備中)、ログファイルのアップロード、マニュアル登録のいずれかから選べます。

WattsBoard import

Stravaを選ぶと、過去のアクティビティにチェックを入れて取り込むことができます。
ただし、無料会員ではサインアップから24時間までは最大50件まで。それを過ぎて3日間までは125件、それを過ぎて1週間までは350件、という制限あり。ログファイルのアップロードも同様。
有料会員($5/月)だと制限はありません。
ちなみに無料会員はデータの解析にも少し時間がかかるようです。

無事に解析が終わると、「DashBoard」でこんなデータが見られます。

・Performance Management
Golden Cheetahで言えばPMCグラフに当たるもの。「Stress」(黄)がATL、「Fitness」(黒)がCTL、「Balance」(赤)がTSBに相当。
対象期間は画面右上のボックスから「過去○ヶ月」のように指定できます。

WattsBoard stress

・Intensity Level and Stress Factor
過去のアクティビティのTSSとIFを並べたようなグラフ。

WattsBoard IF

・Max Power Curve
お馴染みのパワーカーブ。
「全期間」「今年」「期間指定」の3種類を重ねて表示できます。

WattsBoard CP

・Max Power Profile
1秒から60分までのMAXパワーを、「全期間」「今年」「期間指定」の各期間ごとにワット/出力体重比/ランク付けで表示。(恥ずかしいので省略)

・Power Profile Trend
直近の日/週/月/年ごとに4種類の時間(5秒/1分/5分/20分)のMAXパワーを並べ、時間ごとの伸び具合を見ることができる。(まるで成長していない…)

WattsBoard power trend

・Time Spent in Zones: Power
各ゾーンの滞留時間(比率)の統計。

WattsBoard time spent in zones

ここまでは全体的な統計情報ですが、「Rides」を選ぶと個々のアクティビティについてこんなデータが見られます。
GPSのログと数値データは省略。

・Ride Data
お馴染みのライドデータ。マウスドラッグで範囲指定とズームはできるものの、切り出した区間の平均ワットなどは見られません。
グラフが拡大するだけというちょっと残念な仕様。有料版だと見られるのかな?
あと、標高データがないような気が。

WattsBoard ride data

アクティビティ単位のCPグラフとゾーン滞留時間は省略。

・Heartrate vs Power Scatter
心拍数と出力の散布図が見られます。結構マニアック。

WattsBoard heartrate vs powert

こんな感じで、無料版でも意外と高機能という印象を受けました。
Golden Cheetahのように区間を切り出して解析したりなど細かいことはできませんが、パワープロフィールやストレスバランスといった統計情報の管理には十分使えるかと。
特にアクティビティのマニュアル登録ができるのは個人的に高ポイント。(Xertはこの機能がまだない)
iOSのみですがスマホアプリ版もあるようです。

  1. 2017/08/08(火) 18:39:27|
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What's My FTP?

What's My FTP

Xertから新しいConnect IQアプリ、「What's My FTP」がリリースされました。
これは簡単に言うとリアルタイムでFTPを測定してくれるというものです。(アプリのページはこちら

よし早速インストールして記事にしよう、と思ったら既に先人の素晴らしいレポートがあって心が折れたので(笑)、勝手にリンクを貼らせていただきました。

苦痛なFTP計測とはおサラバ?GARMINのアプリ「What's my FTP」を試す(やまちゃんの「CLIMB THE MOUNTAIN」さん)

ふむふむ、なるほどー。
勝手に計測してくれるのは便利だし、Stravaの推測値とのずれがほとんどないのもすごい。
早速インストールしてみよう。

  1. 2017/07/21(金) 18:25:09|
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Xert Onlineのアクティビティ強度判定機能

有料のパワーデータ解析サービスである「Xert Online」に新機能が追加された模様。

Unleash your inner Cycling Beast(Xert Online)

「あなたの内なるサイクリングビースト(獣)を解き放て」、と。
自分にもビーストがいるなら早く目覚めてほしい(笑)
あと、リンク先の記事の最初の写真?CG?見てちょっとビックリ。すごいなこれ……。

それはともかくとして新機能は二つあります。一つは「Difficulty」という指標が新たに追加されました。

この紫の線がDifficulty。標高のように見えますが、別物です。

公園周回 - Difficult

おそらくMPA(※)をベースに計算しているのだと思いますが、要はこの線がぐんぐん上がって一定のラインに達すれば、内なるサイクリングビーストがガオーッとなっているということです。(いいのかその説明で……)
逆にこの線が上がりきらないとガオーッとなってないと。

もう一つは、アクティビティの内容に応じて自動的に難易度(=強度)判定がつくようになりました。
これは「どれだけハードに追い込めたか」を4段階で判定してくれます。

例えばこんな感じ。

Xert レーティング

自分のアクティビティを眺めた範囲で確認できたのは、「Easy」「Moderate」「Difficult」「Tough」の4つ。後ろにいくほどハードになります。

ポイントとしては、数秒~10数秒程度のごく短時間の高出力について、NPよりも正確に反映できるらしい。
NPって短時間高出力が反映されにくいんだっけな……。

まずは、これまでにStravaからXertへ同期した過去のアクティビティをいくつか見てみることに。

例1: 今朝のZwift50分流し →「Easy」
DifficultyのMAX値は41。

Zwift - Easy

例2: ある日のイオンモール練 →「Moderate」
DifficultyのMAX値は102。

イオンモール - Moderate

例3: ある日のおは鹿野山練 →「Difficult」
DifficultyのMAX値は119。

おは鹿野山 - Difficult

例4: ある日の袖ケ浦チーム練 →「Tough」
DifficultyのMAX値は122。

袖ケ浦チーム練 - Tough

例5: ある日のローラー(30+30×15本) →「Moderate」
DifficultyのMAX値は123。

ローラー - Moderate

ふむ。大体感覚と合ってるんだけど、最後のローラー、Difficultyが123まで上がってるのに「Moderate」なのはなんでだろう。
判定は単純にMAX値ではないのか?滞留時間も関係ある?ちょっとわからず。

まあこんな感じで、自動で強度判定してくれるのは面白いです。NPやらIFやらと睨めっこするよりとっつきやすいし。
欲を言えばもう少し細かく判定の種類があっても良かったかなと……。10段階くらいで。

ちなみにXertは有料サービスですが、無料会員でも一週間に一つならデータの解析ができるようです。特に詳しく分析してみたいログがあれば、アップしてみると興味深い結果が見られるかもしれません。(注:パワーデータが必要です)

※MPA→Xert独自の指標で、一定時間ごとのクリティカルパワーに対する達成度を数値化したもの。Golden CheetahのW'balに近い。
  1. 2017/06/08(木) 12:56:09|
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