タイトル

Golden Cheetahで簡易的に「マッチ」を探す方法

Golden Cheetahでマッチを探す

最近『Training And Racing With a Power Meter』(『パワー・トレーニング・バイブル』)を読み返しています。
その中で「マッチを探す」という項目があり、自分の走行データから調べてみたくなりました。

マッチとは何かというと、「短時間でハードに追い込んだ状態」を例えたもので、具体的にはFTPの120%以上を1分以上続けた状態。これをある一定数燃やし切ってしまうと箱が空っぽになって脚が終わります。
つまりマッチをいつ、どこで、何本使ったかを分析することで自分の限界を知る事ができ、効果的な力の出し方、残し方のヒントになるというもの。

WKO+という解析ソフトを使うと簡単に探せるのですが、お値段は$129也。
で、無料のGolden Cheetahで何とか探せないか試してみたところ、一応それっぽい事ができたのでメモ。

[手順]
・Golden Cheetahを起動し、マッチを探したい日のライドデータを開く
・ライド > ベストインターバルを検索

ベストインターバルを検索

・インターバル長を「1分」で15件~20件ほど検索する
自分のFTPに1.2を掛けたワット数をメモしておき、それ以下のインターバルのチェックを全て外す
・全てチェックがつくようなら検索数を増やす。逆に外すものが多いようなら減らして調整する
・「インターバルを追加」を押す
・「完了」を押す

Find Best Intervals

・追加されたインターバルを全て選択する

ベストインターバルを選択

すると冒頭のようにライドグラフ上でマッチを燃やした場所がわかります。
グラフの表示形式は「スタックビュー」にすると見やすいです。
注意点としては、それぞれのマッチの回数だけでなく強度(ワット数)も見る必要がある事。あくまで1分120%「以上」なので、FTPの1.2倍もあれば1.5倍もあるかもしれません。

さっそく先週千切れたチーム練の分析をしてみると、コース中に出てくる1~2分の登りでは毎回マッチを燃やしていて、ひどい時には2本連続、そして千切れる直前にはひときわ強く燃えていました(笑)
後は文字通り燃えカス……。
この辺から自分の苦手なところや、逆にそこを強化するためにどういった練習をすればいいのかが見えてきたような気がします。あとはペーシングの仕方。こっちの方が重要かも。

さらに数ヶ月前の同じコースでのチーム練でもマッチを出して比べてみると、燃やしている本数は同じくらいでしたが、ワット数が全然違いました。
前回は楽に最後まで着いていけたのに今回は千切れたというような時、自分がダメだったのか、集団のペースが速かったのかというところもはっきりわかります。
グラフ同士を重ねたりして比べるよりもマッチで比較した方が遙かにわかりやすい。

ついでに4分割分析もマッチ部分だけ抜き出してやってみました。
PF/PVを開いて、マッチのインターバルを再度全選択すると、その部分だけ色が変わります。

PF/PV

設定を以下のようにすると、マッチの部分だけを可視化できます。

PF/PV設定

Golden Cheetahの仕様なのか、基準のケイデンスが全体の平均ケイデンスに初期設定されてしまうので、巡航時のケイデンス(ここの設定基準がいまいちわからないのですが)に設定。
見てみると象限Ⅱ(左上)のエリアの比率が高く、重いギアを踏みすぎている事がわかります。これを象限Ⅳ(右下)にもっと多く入るようにすれば、低トルク・高ケイデンスになり、力を温存できたのではないかと。
要はもっと回せという事?

せっかくパワーメーターを使っているのだからもっと活用しないとな~。
パワープロフィールも各CPを計り直して、ちゃんと作ってみよう。

【関連記事】
Golden Cheetah 3.0正式版をインストールしてみた
パワーデータ解析ソフトをいくつか入れてみた
パワータップ導入
【パワトレ関連】カテゴリーの記事

  1. 2013/08/06(火) 06:55:15|
  2. パワトレ関連
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ツアー・オブ・ユタ2013のネットライブを見られるスマホアプリ | ホーム | 合宿居残り練>>


コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://puyan77.blog102.fc2.com/tb.php/1028-795c8a0e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)